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ねずみのしっぽ

無性愛・アセクシャルを自認している私のあれこれ。

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アセクシャルを知るまで6 暗闇編

異性を異性として好きになる気持ちがわからないし、
同性愛者でもないようだ。
それなら私は何なのだろう。

そう気づいてしまうと、今まで暮らしてきた世界が
まったく別物に見えてきました。

ここ最近が特にそうなのか、実はそんなことなくて、
私が変に意識するから目に付くだけかもしれませんが。

人の世でもっともすばらしいものは恋である、と。
そういう歌や物語や話題や…なんかもう全部それ!みたいな。

例えば私の勤める会社ではBGMにとFMを流し続けています。
そこでは毎日のように恋がすばらしいとうたいます。
春夏秋冬恋のシーズンです。
お便りで一目惚れや、恋の悩み、結婚報告etcがあるたびに
パーソナリティーは恋はすばらしい、たくさん恋をしてくださいと言う。
流れてくる曲も会いたくて会いたくて震えたり、
キミがいるから強くなれたり、愛を知って輝きだしたり。

テレビでは彼氏彼女いない暦=年齢や童貞、処女はネタとして扱われて。
そのファッションは男子受けしないとか女子受けしないとか。
男子がキュンとする女性の仕草がどうとか。

恋愛が人類の最大公約数だ、みたいな風潮。

それは、
「人を好きになるという気持ちがわからないお前は人間じゃない」
と言われているようで。

町や店でカップルや夫婦、家族連れをみると、
この人たちは二人ともが好きあって、望んで、こうしているんだ。
すごいなあ、きっと私には手に入らない世界なんだと自分を無価値に感じました。

きっと私は、前世では恋多き人間で、それで身を破滅に追いやって、
だから現世では愛を取り上げられたんだ。また来世がんばるしかないと
半分本気で考えたりもしました。

毎日ちょっとしたことでマイナス思考に陥ったり、
ラジオの恋愛話が全部重しになってのしかかってきて車で泣いたり…
周りに相談してもなんにも解決しないし。
一番しんどい時期だったように思います。

そしてその頃になってようやく、
どういうきっかけだったか思い出すことができないのですが、
アセクシャル、無性愛という言葉に出会ったのです。
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アセクシャルを知るまで5 同性愛かも編

もしかして私は同性愛者なのかもしれない、と思ったりもしました。

思い当たることもあったからです。
それは、初めて彼氏ができた専門学校時代のことでした。
同級生で一番仲のいいAちゃんとCちゃんがいました。

Aちゃんはひとつ上の男の先輩とつき合っていました。
そのことについて何も思うところはなかった私が、
Cちゃんに片思いをしているKくんに気づいた時、
Kくんに対してものすごい嫉妬心を覚えたのです。

Kくんのことは友達としてふつうに好きだったのですが、
Cちゃんに対しての片思いしてますな態度を見るにつけて
イライラがつのって、ついには周りの友達に
「このままではKくんのこと嫌いになる」と言って
話し合いの場を作ってもらい、「Cちゃんのこと好きなのは私も一緒だから。応援しないから」
と釘?をさすようなこともしました。
(結局KくんとCちゃんはつき合うことはなかったのですが)

その後、最近になってAちゃんは結婚しました。
結婚する前からAちゃんの彼氏さんのことは知っていたし、
結婚式に行って一緒に過ごした時も、本当におめでとう、という祝福の気持ちしか
なかったのに。

やはり同じく最近結婚したCちゃんに対しては。
今の彼氏と結婚をする、と聞いた時、おめでとうという祝福の気持ちと同じくらい
「Cちゃんを取られてしまった」という寂しい気持ちがわいてきて、
結婚の報告を聞いて二日くらいマジ凹みしました。

で、もしかして私はCちゃんに恋していたのでは?と思ったのです。

今まで出会った人のなかで、一番心を揺さぶった存在はCちゃんだったから。
ちょっとだけつき合った彼氏に対しても、Cちゃんに感じたような
別れの寂しさや、嫉妬や執着を感じたことがなかったから。

私は同性愛者だったのか?と。
思ったのですが。

でもそれはなんというか、しっくりこなかった。
たとえばCちゃんとキスするようなことを想像してみても、
なんも楽しくないし意味もわからない。

実はここ何年かよく遊ぶようになった高校時代の友人に対しても、
今度から転勤になってしばらくあえないのが寂しい。とか、
それこそまた会いたい、次会うのが楽しみ。という気持ち、
婚活を始めたと聞いた時の、Cちゃんに感じたのと同じようなさみしさを感じています。

この二人に対する、他の友達には向けられない気持ち、は。
もしかしたら普通の仲のいい友達、以上の何か、かもしれないのですが。

いまのところ恋愛感情とも違うと思うので。
私は自分を同性愛者でもない、としています。


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アセクシャルを知るまで4 奮闘編

うっすらと「私は異性を異性として好きになれないんじゃないか」と思い始めて、
それを覆すために色々やってみました。

【相談】
私が漠然と考えている「異性を好きになる気持ち」が本当に存在するのか?
・その人のことをもっと知りたいと思う
・いつもその人のことを考えてしまう
・会うと嬉しくて胸がどきどきする
・会えなくなると寂しくて早く会いたくなる
・恋をすると本当に世界が輝いて見える
全部マスコミや漫画の誇大表現なのでは?と思いましたが、
話を聞いた友達はだいたい肯定してくれました。

【相談2】
思い切って「人を好きになったことがない、好きって気持ちがわからない」と言う。
おそらく他のアセクシャルの方も経験していると思うのですが
「大丈夫、まだ本当に好きになる人にあえてないだけ」と言われます。

で、本当に好きという気持ちがわからないのだ、どうしたら人を好きになれる?
というと、だいたい好きになろうとしてなるものじゃないと言われますが、
一人の友達が「好きになる手順」(?)を教えてくれました。

要約するとこうです。
はじめから好きになろうとするからなれないんじゃないか?
まず興味を持つことからはじめて、その延長で「好き」に発展するんじゃない?と。

それを聞いたとき、私はそうか!興味を持てばいいのか!!と眼から鱗の気持ちでした。
人を好きになれそうな気がする!と前向きな気持ちになったのですが。
結果はだめでした。好きになろうとがんばったのが、興味を持とうとがんばるのに変わっただけで。

【好きになる努力をする】
大体が努力をして好きになるものじゃないと言われるけど、何もしなかったら
本当に何もないので、努力してみました。
その人のいいところをいっぱい見つけようというのもそうですが、
前の記事のAさんとBさんと会ってたころにしたのは、
毎朝鏡をみて「私は○○さんのことが好き」と言う自己暗示。
こんないいところがあって、こんなにいい人じゃないかと。
本当は会うのが全然楽しみじゃないのにわざと「早く会いたいなあ!楽しみ!」と
声にだしてみたりしてました。

【自分を磨く】
私はどっちかというと自分が嫌いな方です。
自分を好きになれないなら人だって好きになれないと聞いたので、
自分を好きになるために、自分に自信をつけよう!と
おしゃれやお化粧、スキンケアなんかを前より気にするようにしました。

【意識を変える】
正しくは変わった、のですが。
前にもちょっと触れましたが、私は結婚や男女の愛というものにマイナスのイメージを
持っています。どうせ愛なんて続かない、無くなるもの、意味なんてない。と。
でも、飼っていたペットが死んだ時。
彼女は死んでいなくなってしまった。でも、彼女にもらった思い出や楽しいとか
愛しいとかの気持ちは、無駄なものじゃない。と思ったのです。
男女の愛情なんて永遠じゃなくて、いつかはなくなるものだとしても、
それがあった時に感じるだろうなんやかんやは絶対意味のないものじゃない。と。
無くなるからはじめからいらない、というのは違う、と心のそこから思ったのです。

まあでも。

結局、どう頑張っても結果は着いてきませんでした。
あれこれとぐだぐだ考える私に、考え過ぎ!頭でがちがちに考えてるからだめなの!
と言われたこともありますが。

感じるままにしてたら何も感じないから考えているのだ、というのが私の言い分です。

でも考えれば考えるほど、頑張れば頑張るほど、
他の人は何も考えなくても異性を異性として好きになれている。という事実。
なのに、私はそうじゃない、という現実を強く思い知らされるという結果になりました。

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アセクシャルを知るまで3 霧中編

  4回ほど婚活イベントに参加して、その中で3人の男性とカップル成立しました。

一番始めのAさんは、4歳年上の優しくて面白い人でした。
Aさんと一緒にいるのは楽しかった。でもそれが楽しみになったり、次早く会いたいとか、
それ以上の気持ちが全く出てこなかった。
さらに言えば、会えばそれなりに楽しく過ごせるのに、なぜか会うまでがかなり気が重い。
でも、明日は好きになるかもしれない、あさって好きになるかもしれない。
どういう気持ちになったらお付き合いをしましょうなのか?
逆にどういう気持ちになったらお断りをするべきなのか?

そんなことを考えながら、ずるずると会っていました。4ヶ月ほど。
結局、当時始めたマラソンの練習に専念したいからという理由で距離をおき、
そのまま自然消滅しました。

その後、婚活イベントで知り合った場合、3回くらいをめどに進退を決めるらしいと知り。4ヶ月はあんた長過ぎと言われたので、次会う人は3回までにおさめようと決心しました。
お互いの時間の無駄なんだそうで。


2人目のBさんは優しくて、趣味の合う?人でした。
3回までに決めるぞ!!と意気込んでいた私は、Bさんのいいところをいっぱい見つけようとしました。
会うまではやはり気が重かったですが、会ってみればそれなりに楽しい。
2回目会った時、あと1回しかないのに特に心境に変化がなかった私は、
ふとBさんは私のことをどう思っているんだろうと思い、率直に聞いてみました。
「単純に知りたいんですが、Bさんは私のことどう思ってますか?」と。
Bさんからの答えは「かなり好き」でした。

なんでそんなふうに思えるんだろう と驚きました。
まだ2回しか会ってない私。を、かなり好き、約束が待ち遠しかった、運命的なものを感じるとまで。
その時、「普通の人はこんな風に人を好きになれるのだ」と心のどこかで感じました。
そして私にはそれができない。
3回目の約束をまたず、私はBさんに断りのメールを入れました。
私にはBさんと同じように思い、気持ちをかえすことができないと思ったからです。

そしてなんか婚活というもの自体に疲れ、しばらくやめていましたが、
去年、独身の友達が婚活パーティーに行く!と言い出し、なんとなく
「私もまたがんばってみるかー」と思い参加したイベントで会ったCさん。

イベント中、気さくで話しやすいという理由で選んだCさんでしたが、
成立カップル発表になってCさんとカップルになったことがわかった瞬間、
ものすごく気が重くなりました。
メルアドの交換をして、私はすぐにかえりたかったのですが
一緒にご飯をたべて帰ろう、といわれ冗談じゃないと断りました。
すぐ横に座られることも、親しそうに下の名前で呼ばれること、Cさんを
名前で呼ばされたことも全部不愉快でした。
私がいいな、と思って選んだCさんであるにも関わらず。
私はCさんとカップルになったとたんにCさんとできるだけ距離をとりたくなったのです。

一週間後にデートの約束をし、それから毎日メールが着ました。
いやでいやで仕方がなかった。返事をするとまた違った話題でメールがくるのが苦痛だった。
2回目会うまでに、私は完璧にCさんのことが嫌いになっていました。

今回は3回を待たずに可不可がわかった!
これはCさんと単純に馬があわなかったのだ!私は悪くない!
と思ってこういう理由で嫌いになったんだけど、と相談したところ、かえってきたのが

いいなと思い合ってカップルになったんだから、お互いのことを知ろうとメールしてくる
のは当たり前でしょう。煩わしく思う私がおかしい。

という言葉でした。
BさんとCさんの間の時間で、人を好きになれない自分というものを色々考えていた私は、
「私がおかしい」というその言葉で、ああ、私は本当に異常なんだ、と思うようになりました。

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アセクシャルを知るまで② きっかけ編

短すぎるおつきあいを終えた後は、
恋愛だとか彼氏欲しいとか結婚したいとか 一切感じることなく過ごしました。
(高校でも一切男子を認識してなかったのでほとんど覚えてなかったり)

職場の男性と普通に仲良くしてたつもりが
なんだかつきあってるんでしょぼくら見たいな雰囲気にされて
思わず疎遠になったりとかしましたが… 

本当に、20代も後半になるまで、
恋愛のレの字も意識せずいたのです。
結婚だってしないしないって思ってた。

けど、仲のいい友達が30を前にして立て続けに結婚して。
なんとなく、結婚を身近な問題と考えるようになりました。
でも正直結婚に対していい印象を持ってなかったりしたし、
どっちかというと、結婚したい、というよりは
自分の家族が欲しいという 気持ちでした。
でも家族を作るならまず結婚しなきゃいけない。


よし、じゃあ婚活だろう!とそういうイベントに参加しはじめました。
そしてそれをきっかけにして、私の性のあり方…当時は「性のあり方」なんて
問題じゃなく、「私はなぜ人を好きになれないのか?
そもそも人を好きになるってどういうことなの?
好きになれない私は異常なんじゃないか?」という
恐ろしい疑問に直面することに なったのです。

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アセクシャルを知るまで① 初恋?編

19歳のころ、彼氏というものができました。
彼は専門学校のクラスメイトで、よく一緒に遊んでいました。
で、私は彼のことが普通の友達よりも好きでした。
そして彼から告白をされて、付き合い始めました。
私も彼が好きだと思っていたからです。
多分、ただの友達以上に好意を持っていたのは私の方が先でした。

彼に告白をされた時、実際に触ったので覚えていますが、
彼の心臓はとてもドキドキしていました。
こんなに緊張したのは生まれて初めてだと。
対して私は、片思いをしていた人から告白されたにも関わらず、
とても普通でした。
うれしいと思ったかどうかも覚えてません。
そして、好きだと言われたことへの答えは、「私も好きだと思う」でした。

つきあい始めの時に、私はなぜか彼にこう言いました。
「私の優先順位は家族、友達、恋人だから」と。
彼は「友達から順位が下がるのか」と言いました。
普通はあがるんですね。私は下げてたのです。

結局その人とは一ヶ月もしないうちに別れました。
メールをしあったり、一緒にいる時間をとったり、そういうことが全部
重いと感じた。端的に言ってしまえば「いやだった」からです。
いわゆるファーストキスも彼とでしたが、特に感想はなかったです。

後になって知ったのですが、友達の話を聞くと、
やっぱり好きな人に対しては胸がどきどきして、もっと一緒にいたいとか、
その人のことをたくさん考えて、大げさではなく見える景色の色が違い、
失恋すると本当に世界があせて見えるそうです。

私は、唯一私が好きだと思っていた彼に対して、
そんな気持ちをいっさい持ったことがなかったのです。

でも当時の私は、彼の気持ちが普通より重かったからだ、としか考えていなかったので。
つまりはそういうことなんだと、深く考えていませんでした。

彼はごく一般的な恋人として振る舞っていただけなのに、私との温度差に傷ついたはず。
今考えると申し訳ないです。

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わたし、というアセクシャル

去年30歳を迎えた私は、20代後半から悩んでいた
「人を好きになれない、好きという気持ちがわからない」
ということに、自分はアセクシャル、無性愛者なんだという
一つの答えをみつけました。

自認する前と今とではセクシャルマイノリティについての考え方や
セクマイだけじゃなくて、世の中のいろんなマジョリティとマイノリティについての
見方がかわったように思います。

「アセクシャル」とひとことにしても様々な人がいるなあと、
他の方のブログなどを見ていて思うのですが、
私も、私というひとつのアセクシャルのあり方を何か言葉にしていけたらと
こんな感じでブログをはじめてみました。

ちなみに私は
「男女問わず支え合って生きていけるパートナーが欲しい、子どもも欲しいな」
なアセクシャルです。
性行為についてはよくわかりません。
しようと思ったこともないし、なんかめんどくさそうな印象はありますが。


よろしくお願いします。
[ 2014/03/27 12:28 ] アセクシャル | TB(0) | CM(0)

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